


―歯科医を目指されたのは、どんなきっかけだったのですか?
私が高校生のときに、母が歯槽膿漏になりまして、よく歯医者さんに通っていたんです。それも、手術をしなければならないほど重いものでした。でも、歯医者さんに行くうちに、目に見えて治っていくのがわかるんです。「歯医者さんはスゴイ!」と、そのときに思いました。もともと、私は昆虫を捕まえるのが好きだったり、プラモデルづくりに熱中したりする、今の時代でいえば、いわゆるオタク(笑)。物事を探求するのが性にあっているんです。実家はスーパーマーケットを営んでいたのですが、どうも自分は商売には合わないタイプと感じていました。そこで、歯科医が自分に合っているのではないかと、自分を生かす道に気が付いたとでもいうのでしょうか。
―大学時代は、どんな学生さんでしたか?
東北大学歯学部に入学したのですが、勉強は楽しかったですね。なにしろオタクですから(笑)、物事を深く知る、調べるということが面白い。ですから、最初は研究者になろうかと考えました。しかし、研究者というのは、飛び抜けて優れていないとやっていけないものなのです。勉強するうちに、地元の東京に戻って医療の現場で働いて、直接患者さんたちの力になりたいという思いが膨らんできました。
―大学卒業後はどのような経験をされたのですか?
大学卒業後は同大学院で4年間、その後の2年間研修医を経て、結局、仙台には12年間いたことになります。それからは東京に戻り、大田区、品川区の病院・診療所で臨床にあたりました。