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駒沢駅から歩いて8分。取材当日はクリニック前のイチョウ並木が金色に色づき、診療室の窓から、葉が舞い落ちているのが見えた。今年開業したばかりの院内は、最新の機器が備えられているにも関わらず、医療機関独特の殺伐さは感じられない。院長の竹味先生にその秘密を伺ったところ「治療が始まるまで治療器具は出さないからかもしれません」と答えてくれた。なるほど、確かにテーブルの上に器具は置いていない。ほんの些細なことかもしれないが、患者さんの不安を軽減するための配慮に、先生の優しさと患者さんに対する誠実さを感じた。(取材日2007年12月10日)
医学、歯学、薬学の揃った昭和大学で、より密の濃い勉強ができた
―歯科医師を志したきっかけをお聞かせください。
父が薬に関する仕事をしていたので、漠然とですが自分も医療に携わる仕事ができたらいいなと、小さな頃から考えていました。正直に言えば、歯学部に入学してみるまでは、歯科医師がどのような仕事なのかリアルに想像できていませんでしたが、勉強を重ねるにつれ、やりがいもあり、何よりも自分に向いている仕事だと思うようになりました。
―口腔外科をご専門とされたのは、どのような理由からでしょうか?
歯学部卒業後も大学病院に残るのであれば、大学病院のような大きな施設でしか修得できない分野を学びたかったのです。歯科の中においても、さらなる特別な技術を身につけ、口の中だけを診るのではなく口腔内をひとつの臓器と捉えて全身のコントロールを行いたいと思ったことが理由です。そのために母校である昭和大学第2口腔外科学教室(現 顎口腔疾患制御外科学教室)で10年の経験を積み、歯学博士、日本口腔外科学会専門医を修得しました。口腔外科と言うと、親知らずの抜歯やインプラントを想像される方が多いと思いますが、それらに加えて、顎の骨の手術、顎変形症の治療、口腔内の腫瘍の手術など幅広く治療を行ってきました。昭和大学は、歯学部の他に医学部、薬学部などがあり、それぞれの学部の交流が盛んでした。歯学だけで完結するのではなく、医学部や薬学部とも密な連携を取りながら、総合的な治療ができる環境で研鑽を重ねられたことは、私にとっての財産でもあると思っています。
―どのようなケースの場合、口腔外科を受診すれば良いでしょうか?
先にも挙げたように、親知らずの抜歯やインプラントなどの外科的治療を行う場合や、口内炎の治りが悪かったり、できものができてしまった場合は口腔外科を受診すると良いでしょう。一般の歯科診療であっても、糖尿病や高血圧の方は全身管理が必要になりますので、口腔外科の受診をおすすめします。
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