


―診療の傍ら、横浜市医師会の常任理事もされているのですよね?
そうです。仕事内容としては、横浜市の行政の方と話し合いながら市独自の医療システムを構築していくという。たとえば、前立腺ガンのPSA検診が始められて今年で4年目になるんですけれど、去年あたりそれが予算編成からなくなってしまう危機があったんです。そのときには、さまざまな資料を集めて多くの仲間と協働し検診の必要性を訴え、なんとか残すことに成功しました。また、今年の4月からは国の施策として、70才〜74才の全国民を対象とした、「特定健診・特定保健指導」が始まっているんですけれど、現在はその啓蒙活動にも力を入れています。そのほか、胃ガン検診や乳がん検診の管理委員会の委員長としての活動も行い、たとえばマンモグラフィーがない地域に検診車を回したりするなど、市全体の医療向上に努めています。今年度は新型インフルエンザに対する方策を至急たてなければならないと考えています。
―地域的な視野で、今後の課題はありますか?
横浜市医師会の仕事を通して市内であれば、どの医療機関でどんな医師が診療しているのか、ほぼ把握できるようになったんです。そこでつくづく感じたのが、一口に開業医といっても、本当にいろいろな医師がいるということ。その中から患者さんご自身が、腕のいい医師を見極めることって非常に難しいと思うんですね。すでに通って信頼が築けている医師の紹介で、別の科にかかるのが最善だと思います。そのためには、我々医師同士が変な競争心を除くことも大切です。病診連携のレベルは上がってきていますから、今後の課題はまさに診診連携ですね。
―大変お忙しいと思うのですが、小さな頃弱かったお体は今、いかがですか?
大学時代にヨットのグループに入ったのをきっかけに、とても元気になりました。船は江ノ島で乗っていたんですけれど、中にはオリンピックを目指していた人もいて、けっこう厳しい練習をしていたんですよ。練習を終えて浜に向かう途中、夕陽に照らされながら波をシャッとかぶったりするのは、たまらなく気持ちよかったですね。今は休日になると、家族サービスか、下手なゴルフ(笑)。下手だと「もっとうまくなりたい」って思うから、面白いんでしょうね。