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カルテに会話の内容を書いておくことが、さらなる会話の糸口に
―リラックスして話してもらうために、何か工夫はされているんですか?
いわば世間話ができるかどうかですよね。例えば野球好きな患者さんと野球の話をした時、私はカルテの横に"野球好きで巨人ファン"などと書いておくんです。そうすると、次いらした時に"松井はどうですかねぇ"という話ができます。また、患者さんがお子さんの場合、男の子なら仮面ライダー、女の子はセーラームーンから始まってプリキュアとか。実はテレビ番組は一度も見たことないんですが、患者さんから知識を仕入れて、次のお子さんの患者さんに応用する。例えば、目の検査をする時に、「ここからプリキュアが見えるよ。よーく見ないと見えないんだな」と言って、目を見開かせたりしますね。お子さんのカルテにも、"プリキュアが好き"と書いておく。カルテを見て、次の時にその子にプリキュアの話すると、「先生、古〜い!」とか言われちゃう(笑)。このような感じで、初診にはかなり時間をかけてますね。
―なぜあえて眼科を選ばれたのでしょう。
しがらみがないからでしょうか。私は学士入学なので、医学の世界をあまり知らなかったんですね。正直、将来的なことも何もわからない。そういうなかで何を選ぶのかといったら、自分がかかったことがあるところでしょうか。当時、医師の数が少なく、身近なところということで、幼少時からよく通っていた馴染みのある眼科を選んだんです。
―特に力を入れている疾病分野はありますか?
眼科の疾患といえば9割が結膜炎、次がものもらいなんですね。どんな疾患でも診ますが、元来は糖尿病から派生する合併症を多く診てきました。来る日も来る日も糖尿病の患者さんという時もあり、何人も糖尿病で失明した方を見てきています。また、私の指導医だった先生が小児眼科の専門だったので、その時に子供の患者さんへの対応も教わったんですよ。当時はまだ私も20代。若いのによくお子さんをあやせますねと言われたりしましたね。
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