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知識と臨床での経験の両輪で診療にあたっていきたい
―診療の際に心がけていることをお聞かせください。
心の中の抱えている辛さを全部吐き出して、すっきりしてもらいたいと思っています。辛い気持ちを言葉で表現できない患者さんには、気持ちを引き出すお手伝いをするような気持ちで接しています。言葉にすることで、自分の心の中が整理されますし、私にも治療のヒントが見えてきます。せっかくクリニックに来たのだから、どんなことでも話していただいて、患者さんの力になりたいと思いながら診療に当たっています。
―身近な人がうつ病になったら、どうすれば良いでしょうか?
ご家族や親しい人が、いつもと様子が違うと感じたらお話を聞いてあげるだけで良いと思います。そしてメンタルクリニックを早目に受診するようにすすめてください。すでにうつ病と診断されている方には、できるだけ静かに過ごせるように配慮し、気分転換だと言って無理に運動や外出などを勧めたり、あるいは励ましたりしない方が良いでしょう。うつ病で休んでいることはさぼっているわけでも怠けてるわけでも何でもなく、身体が休息というガソリンを欲しているということを周囲の人が理解することが大切です。周囲の方も辛いでしょうが、うつ病である本人が一番辛いということを忘れずに、そして必ず良くなるということも忘れないでください。
―今後の展望をお聞かせください。
現在の診療スタイルが、私が長い間理想としていたスタイルですので、今後も変わらずに診療を主体にやっていければと思っています。現在も地域の精神保健福祉活動に協力していますが、これからも精神科医として地域に貢献していきたいと考えています。患者さんにとって精神科はまだまだ敷居が高い場所のようですから、もっと気軽に受診できるようにしていきたいですし、知識と臨床での経験の両輪を生かして、受診して良かったとみなさんに感じていただける診療を続けていきたいと思っています。
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