


―お子さんの治療で先生が心がけていることは?
歯の矯正はまさに、患者さんと医師との二人三脚でやっていくものですが、お子さんの治療の場合は、二人三脚にとどまらず、親御さんとのコミュニケーションが大切になってきます。親御さんは、自分のことではないからこそ、余計に心配だと思うのです。「なんだかよく分からないけどやってる」では、お子さんも続けるのは辛いだろうし、親御さんはますます不安になることと思います。お子さん本人の気持ちを前向きにしてあげるのはもちろんですが、親御さんにも、どういうことをするのかをしっかり説明することを心がけています。
―子供の患者さんとの会話が楽しみだとか。
矯正の治療には、1年以上かかる場合も少なくありません。大人の1年はあっという間ですが、子供にとっては、遊びや勉強、他にも学ぶことがいっぱい詰まった、内容盛りだくさんの1年なんですよね。そして、1年で大きく成長します。治療を通して、その成長ぶりを見守っていけることは、僕にとっても嬉しいことですし、また、その大切な成長期に関わる者として、診療の時間を「楽しみに」とまではいきませんが、穏やかなものにしていきたいと思っています。なので、お子さんの治療の場合は特に、会話を大切にしています。ゆっくり話を聞いてあげることによって、その子が今どんな気持ちなのかが分かるからです。例えば、4月の新学期がスタートする時期に、クラス替えがありますよね。「お友達と同じクラスになれた?」なんて聞いて、「違うクラスになっちゃったんだよー」と、しょんぼりとした返事が返ってきたら、「じゃあ、今日はこのぐらいにしておこうね」と、できるだけお子さんの負担にならない治療を心がけています。逆に嬉しいことがあった日は、僕が何も質問しなくても、ニコニコしながらたくさん話をしてくれて、そんな日は「今日はもう少し頑張ってみようか!」と提案したりします。「自分がどう治療をしたいか」ではなく、会話を通じてお子さんの気持ちを理解してあげて、こちらがその気持ちに合わせてあげながら、治療を進めていくようにしています。なごやかな治療の様子を見て、安心されたお母様がその間にお買い物に行かれることもあるんですよ。お子さんも「いってらっしゃい!」って感じで。そんなやりとりが、嬉しかったりもしますね。
―矯正を始めようと迷っている方へアドバイスはありますか?
常々、歯科矯正をやりたいと思いながら、なかなか始められずにおられる方は多いと思います。うちに来られる患者さんの中でも「2、30年前からずっと気になってはいたのだけど、なかなか始めるきっかけがなくて」といった方が多くおられます。「若い時にやっておけばよかった」とおっしゃられる方もいますが、歯科矯正には年齢制限はありませんし、「就職の時に気になって」、「結婚の時に気になって」と、始めるタイミングも人それぞれです。「よし、やろう!!」とモチベーションが高まった時が、始める時期なのだと思いますよ。
―プライベートはどのようにお過ごしですか?
趣味は、あえて言うならドライブですね。道に詳しい友人に誘われて、たまに遠くまで足を延ばして、リフレッシュしています。
―今後の展望をお聞かせください
うちは専門医である僕と副院長の妻がおりますので、患者さんのご要望をできる限り受け入れたいと考えています。今もこれからも、患者さんが快適だと感じる治療をしていきたい、それが一番ですね。毎日の積み重ねの中で、原則論をはずさず、無理をせずやっていきたいと思っています。そして矯正治療を通じて、少しでも多くの患者さんが充実した毎日を過ごすためのお手伝いができればと考えています。