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宮坂医院
宮坂昌人院長
溝の口駅 (高津区) / 産婦人科、小児科、内科
 

宮坂医院 宮坂昌人院長 特別取材1 (産婦人科他/高津区/溝の口駅)

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溝の口に開業して50年の歴史を持つ宮坂医院を訪ねた。先代のお父さまから宮坂医院を引き継がれて27年、院長の宮坂先生は数多くの命の誕生に携わってきた。これまでに、妊婦さんのニーズに応じてさまざまな分娩方法を取り入れてきたという宮坂先生だが、結局は母と児の持つ自然な娩出力を大切にするスタイルに辿り着いたという。(取材日2007年10月12日)


結局は自然に任せることに行き着いた

―医師を目指したきっかけを教えてください。

50年前に父がこの場所で外科を中心として開業し、幼少期の私にとっては、診察室が遊び場でした。家族をはじめ、周囲からも継ぐことを期待されていましたし、私としても物心ついたときから、家業を継ぐことは当たり前のことだと思っていました。

―産婦人科を専門にした理由をお聞かせください。

とても安易な理由です。内科などは全ての人が患者として診察の対象になりますが、産婦人科は男性は患者になり得ず、単純計算しても人口の半分しか対象になりません。女性でも出産できる期間は限られているので、さらに絞られて1/4くらいしか対象にならないでしょう。ですからその分だけ、狭く深く勉強ができるだろうということから産婦人科に進みました。それと、月並みかもしれませんが、「おめでとう」と言える唯一の診療科であることも大きな理由ですね。24時間、時間を問わず分娩が行われる産婦人科は、みなさんが思っている以上にハードな現場です。しかし長い間こうしてやってこられたのは、「おめでとう」という言葉を言える産婦人科医ならではの醍醐味があるからでしょう。

―できるだけ自然な分娩をモットーにしているそうですね。

以前は妊婦さんからの要望が高かった無痛分娩を行っていたこともあります。しかし、長い間、出産に立ち会ってみてわかったことは、できるだけ自然の流れに任せるのが、母子ともに無理が少なく、無用なトラブルが起こりにくいということです。地球上に存在する生物で、専門家の手を借りて出産するのは人間だけですし、昔は自分たちだけで出産を行ってきました。だから、産婦人科医がそばにいなくても無事に出産は行えるはず。では、なぜ産婦人科医がいるかと言えば、出産に異常があったときに素早く対処するためであり、リスクの少ない安全な出産を行うためです。ですから私は、ギリギリまで手を出さずにひたすら見守っています。ときには、なかなか始まらない出産との根気比べになることもあります。陣痛を促す薬を使えば早く出産が済んで、私も妊婦さんも楽だと思うこともあるけど、それはその時だけのことで、薬には何かしらのリスクがついてまわるものです。安易に薬を使って、こちらの都合に合わせた分娩は、予期せぬトラブルを招く恐れがあり、母体や胎児に負担になることがあります。そのようなことから、自然に任せることが一番だと考えるようになりました。

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