
―新百合山手ファースト歯科ならではの特徴はありますか?
ビジュアルマックスという機械を取り入れているんですけれど、それによって大きなモニターに患者さんの口腔内写真とレントゲン写真の2枚を並べて映し出し、患者さんご自身の目で現状をしっかり確認できるようにしています。というのも口のなかは普段見えにくい場所なので、僕が一生懸命治療をしても、患者さんはどこがどう変わったのかよくわからないケースが多いんですよ。すると悲しいですし、患者さんもここへ来るモチベーションが上がらないじゃないですか。以前は僕、百円均一で買ったホワイトボードにものすごい本数の歯を書いて説明していたんですけれど、あれに比べたらずっとわかりやすく、説得力もあるんですよ。
―実際、患者さんの反応はいかがですか?
現実を直視することで、「次回までにはもう少しきれいにしておこう」など、歯への意識が大きく変わっていらっしゃる様子です。僕の2〜3年後の夢は、患者さん全員がカバンの中に歯ブラシを入れて持ち歩く状況になることなんですよ。正直、歯を守る上で、僕の治療技術なんて大したことないんです。歯科医は単なる修理屋ですから。大部分は、患者さんが日々の生活のなかでいかに意識を高くもち、メンテナンスに積極的に取り組んでくれるかどうかにかかっています。
―先生のお考えになる、いい歯科医とは?
自分がやってもらいたい治療を提供できるドクターかな。たとえ優秀な研究結果が出ている技術や機械であっても、「自分や家族にやりたいかな?」と考えると「いや、もうちょっと待ちたい」と思うものってあるんですよ。そうしたものは患者さんにも提供するべきでないと考えています。常に最先端のさまざまな知識を吸収し、その中からベストなものをチョイスできる医師でありたいですね。
―目指す口腔内とは、どんな状況でしょうか?
最低限、食べ物をおいしく食べられる状態であること。実はこれには深い意味がありまして。以前、北海道の小樽の診療所でバイトしていたことがあるんですけれど、漁師さんのなかには歯がボロボロになってしまっている方も多かったんです。普段、ウニやあわびなどの極上品をたらふく食べているのに、実際には歯がないせいで、よく味わえていない。もったいないですよね。どんな方の治療においても、まずはきちんと噛めて飲み込め、おいしく味わえる。そんな機能回復を第一目標にしています。